vol.1 インドアグリーンとは?
グリーンを室内に森の中、公園の木陰、河原の草むら…植物のそばにいると、優しさや安らぎを感じます。そういった自然の力や美しさを身近に楽しみたいという人類の欲求は 、古くからさまざまな形で取り入られてきました。当然インドアも対象であり 、日本では華道、茶花などの様式で取り入れられてきました。
植物の心理的、科学的作用は五感を通して私たちの暮らしを豊かにしてくれます。 現在では世界中から植物が集められており、室内で生育できるグリーンは観葉植物として身近になっています。
インドアグリーンとは基本的に、熱帯から亜熱帯に自生する植物で、直射日光が届きにくい森林の中に 生息している植物と、乾燥地帯で自生するサボテン・多肉植物のことを指します 。したがって、亜熱帯地区以外、日本に自生するものはほとんどありません。
現在では流通網の発達や品種改良が進み、日本で購入できる植物は1万種以上あります。 サボテン・多肉種以外のインドアグリーンは、高温多湿を好み、日差しは必要ですが直射日光を必要とするものは少なく、逆に真夏の直射日光は避けないと 植物が痛んでしまう種類が多くあります。つまり日本の気候(屋外)でそのまま 生育させることは難しく、結果的に室内で管理することが望ましいということに なります。
最近のインドアグリーンの取り入れられ方の傾向としては、まず、以前のようにグリーンが“あれば良い”というものから、“インテリアの一部”と して取り入れられてきている、ということが挙げられます。特に熱帯の植物の個性的なものが多く、さまざまなインテリアシーンを演出する手助けをしてくれます。
デザイン的には、インテリアシーンがそうであるように、純粋な和・洋で はなく折衷されたものが多くなってきました。豊かさを表現する空間コーディネ ートに、グリーンを置くということが必須条件になっていることの現れでしょう 。